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翻訳者の気持ち [読書]


先日学生時代の友人と話す機会がありました。この夏に研究する作家とドイツで会うそうです。彼の話を伺いながらある作品についての背景を調べるつもりとか。帰国してから友人はその翻訳に取り掛かるのでしょう。本業の傍らですので大変ではないかと察しますが陰ながら応援しています。そして本を楽しみにしています。

  学生の頃恩師がこんなことを言っていました。「翻訳された小説の陰にはその翻訳者の汗と涙の結晶が詰まっている。わずか1行の原文にどれだけの時間をかけ苦労して翻訳しているのか考えてほしい。だから読み終えた本を決して粗末に扱ってはいけない。もし自分が辞書を片手に読んだらどれだけの時間を費やすのだろうか。その小説家と翻訳者に対する感謝の気持ちを持ちながら大切に保管しなければいけない」ちなみにその恩師も多くの本を大切に保管していました。

  恩師はもう今はいませんが授業の中でよく自分が訳した本(主に演劇関係ですが)を授業で取り上げて「ここの訳がね難しいんだよ。。」と話したことがありました。

   友人の話からふと恩師の言葉を思い出しました。そうだ、きっと本棚のどこかに恩師の本もあるでしょう。。。



  
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