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ある剣道友人 [異文化]


   キエフに住んでいるウクライナ人の剣道友人から先日メールが来ました。シェルターで生活して毎日不安な日々を送っているとのこと。ここ連日私はウクライナのニュースを見ては心を痛めています。子供が現地で泣いている動画を見て辛いものを感じます。いつになったら停戦になるのか、とても気になっています。
  友人は来日したときに何と我が家へも来てくれました。私は手作りの国旗を持って駅で待ちました。彼が列車から出てきた時に、旗を降って合図。一瞬戸惑っていましたがすぐに笑顔。しばらくは街案内をです。

  我が家では英語で会話をしました。妻が作った和食とそして刺身と日本酒で歓迎しました。満足そうな友人の顔を見て嬉しい気持ちになります。剣道の話、ウクライナの話、楽しいひとときでした。

  今は大丈夫でしょうか。こうしてブログを書いても心配です。昨日はウクライナ大使館にお金を寄付しました。少額ですが少しでもお役に立てれば幸いです。

  お祈りしています。



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再会 [異文化]


 久しぶりに中高時代の旧友と再会しました。今回は彼の奥様も同伴。考えてみますと彼女とは25年ぶりの再会となります。中華料理店に入ってお互いの近況報告に話が盛り上がりました。

    友人は中国語が堪能で今も仕事の傍勉強を続けています。都内で会社員をしていますが色々な部下がいて大変だそうです。私と全く職種が異なりますので新鮮に感じます。

   友人の奥さんは中国人で彼が中国に留学中に知り合いました。当時彼女は師範大学を卒業して教員をしていました。その職を辞し初来日しました。その時に私は二人にあったのですがまだ彼女は日本語が話せない状態。「俺が日本語を教えるよ。」と友人は当時自信満々に話してくれました。披露宴は素敵で本当に心暖まる宴となったのを覚えています。それ以来友人と年賀状のお付き合いが続きます。

   奥様は日本語が堪能で色々と話してくれました。来日して主婦として働きましたがまずは日本語学習に取り組みました。あまりにも文化の違いで早く帰国したい気分でいっぱいだったそうです。何度も喧嘩もしました。果たしてこんな状態でいいのか。彼女は将来に不安を感じかなり悩みました。別れることも本気で考えたそうです。そこである決意をしたそうです。日本語を学習して日本の大学院へ進学すること。子育ての傍苦学の末に念願の大学院に進学しました。異文化教育を学び論文を書きました。陰には友人の協力がもちろんありました。論文を提出してから現在は都内の大学の留学生センターに勤務しています。

  私はお二人の話にじっと耳を傾けました。胸が熱くなりました。不覚にも涙が出てきました。そうしたご苦労があったのですね。年賀状だけではわからないお二人の姿に心を打たれました。

  「のび太くん、こうして色々と話ができるのは本当にうれしいよね。」友人の言葉に同感です。次回はいつ会えるでしょうか。会えたことに感謝しています。
  


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大学の学園祭 [異文化]


   久しぶりに近くの某大学の学園祭に足を運びました。語学系の大学で訪れるのは今回で2度目です。特にお目当てはなくキャンパス内を歩くのを目的としました。

   さてキャンパス内に入ると香ばしい焼肉の匂い。これは何か串焼きの匂いでしょう。それぞれの学科の模擬店があるのですが長蛇の列で買うことができません。それでもどんな物が売られているか興味津々。ドイツ関係は美味しいビールが売っていました。。

   講義室棟に入りゼミの研究コーナーがあったのですがここでしばし足を止めました。ロシア語のある詩の研究ですが、、こういうキリル文字を学ぶ学生に感心です。当たり前ではありますが外国語を学ぶ時の最初の関門はその文字の習得でしょう。見るからに難しそうなキリル文字を習得して学ぶ姿にただただ感心。しかし他の外国語も同じです。ペルシャ語やアラビア語やビルマ語の文字、、単純なのですがこういう文字を習得することに驚きました。4年間で習得してその言語の書物を読み書きするのですからただただ学生の姿に敬意を表します。

  と書いている私も当時はそうした学生の一人でしたが。。。

  ほんの短い時間ではありましたが学生気分になれたひと時でした。




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比較言語 [異文化]


    昨夜は妻が教えている学生数名と日本在住のドイツ人留学生を我が家で招いてパーテイをしました。私の隣には留学生。ミュンヒェン出身で大学で日本語の言語学を研究しているそうです。

     さて会話は日本語とドイツ語。時々留学生は地元の方言をわざと話すので理解不能(笑)。さすがにまいりました。そして会話は日本語とドイツ語の言語について盛り上がりました。名詞に性がある。分離動詞がある。「が、の、に、を」が難しい、、、あれこれと話が盛り上がりました。

  ある夏にミュンヒェン中央駅で学会中の妻が日本人の新婚旅行カップルを目撃。二人は切符売り場で切符を買うのにかなり困っていたそうです。そこで妻が「何か助けましょうか」と助け船を出した瞬間、二人は全力でその場を立ち去ったそうです。たぶん怪しい人物に見えたのでしょうね(笑)

  そして隣の留学生は「それはショウジョウブです」と言うので、一体どういう意味か質問すると「はい、大丈夫の小さい言い方です。小丈夫です。中丈夫もあるよ」と。彼の新語でした。これには彼に座布団1枚をあげたい気分になりました。

  久しぶりに比較言語の話に盛り上がり大いに勉強になりました。



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フランスの思い出 [異文化]


   昨日のパリのニュースに驚きました。犠牲となった方々に心からご冥福をお祈りしています。ヨーロッパの国は何かが変わった印象を受けます。隣国のドイツは大丈夫なのかなと気になります。

   実は従兄の奥さんがパリに仕事で駐在しています。大丈夫だろうか、、と気になっていました。夕方に従兄から連絡があり無事だったという知らせ。建築を教えている従兄もパリには非常に縁があり以前は長い留学経験をしました。それ以来何度も足を運んでいるので故郷の様な地と言ってもいいでしょう。

    ところで数年前の夏に久しぶりにパリを訪れました。ドイツから特急列車タリスに乗車しベルギー、そしてフランスと車窓の旅を楽しんだものです。そして終点のパリ北駅に到着。荷物を持って列車から降りましたのですがあることをふと思い出したのです。高校時代に「男と女」というフランス映画を見ました。ラストシーンに「これがフランスなのだな、、」と感動したものです。その駅のシーンが蘇ったのです。ホームを歩きながら「今、自分はフランスにいるのだ、、」と心の中でじわりとくる実感を噛み締めました。そしてなぜか夢の様な気分でした。

  
    何もできませんがただ1日も早くいい方向へ進むのをお祈りしています。


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短波放送の思い出 [異文化]


   以前ここで私が小学生の頃に当時流行ったBCLに夢中になったことを書きました。その時に買ってもらった短波ラジオ(某メーカーのスカイセンサー、、です。知る人ぞ知る、、、)は今も実家にあります。この当時の思い出はたくさんあります。書くときりがないので今回はある曲について紹介します。

   毎晩あちこちの日本語の海外短波放送をそのラジオで聴いていたのですがある放送局のオープニングの曲が今も忘れられません。明るく一度聴いたらその音色に魅了されるかもしれないでしょう。

    放送局は当時「自由中国の声」という名前で台湾にありました。何度か受信報告書を書いては送り、ベリカードを送ってもらったのを覚えています。

    さてその曲なのですが「陽明春暁」という曲で台湾の人々にとっては大切な曲だそうです。今回やっとその曲名が判明しました。そう、この曲なのです。

       https://youtu.be/S4SlVFFCQio





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ある留学生 [異文化]

    昨夜以前日本語を担当した留学生から連絡。仕事で東京へ引越しをするそうです。すでに日本生活は慣れていますが初めての東京生活。期待と不安でいっぱいだとか。「東京は面白い街だよ、、」と最後に伝えておきましたがきっと本人の持ち前の明るさで都会の生活を謳歌するでしょう。

    昔、うちの職場のある部活にスポーツ留学生としてアフリカから一人の生徒が入学しました。校長から急遽「学生の日本語も担当してほしい、、」と依頼があり準備することに。。。日本語を教えたことはありましたが急いで教材を揃えてあとは自然に任せての授業になりました。

    その年の4月から何と日本語授業も開始。初日からいきなり生徒はホームシックで泣きだし大変でした。おまけに1学期間は日本語は分かりませんので部活内でのトラブルもよくあったものです。私は半分親代わりで生活指導もしたものです。イスラム教の信者でしたので周囲にも十分説明しました。

    授業の方ですがフランス語の辞書と生徒の故郷の現地語(ネットで調べました!)のプリントも準備して、ひらがなから初級文法を丁寧に教えました。そして漢字の練習、日本文化(ビデオで)を教えてそれは試行錯誤の連続でしたが生徒は熱心に3年間日本語を勉強しました。2年生の時は県内の留学生日本語弁論大会で特別賞を受賞して自信がついた様子。卒業してからは別の大学へ進学することになりました。

    卒業式が終わりその生徒がいよいよ離れることになりました。空港まで見送りに行きたかったのですが所用で行けず他の先生に依頼。翌日職場の私の机の上には生徒からの1通の手紙が。

    自宅で封筒を開けました。たどたどしい日本語ですが心がこもった内容で驚きました。最後に「これは一期一会です。。」と。この言葉は私の好きな言葉で、日本語の最後の授業で黒板に大きく書き説明したのです。その間生徒の目には涙が浮かんで何度もハンカチで目を拭いていました。私は平静を装って授業を進めましたが心のどこかには寂しさがありました。こちらこそありがとう。お陰でアフリカのことを学べたよ。こんな体験は私には心の財産だ。。

   しばらく部屋の中で手紙を持ったまま私は何もできませんでした。。。

   あれから昨日の出来事。留学生は人との出会いを大切にして自分を磨いているでしょう。


                        異文化を知り我も知る 憧虫




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ある説教 [異文化]


 昨年から朝ドラの「マッサン」を録画して毎日見ています。先週の内容は子供の問題で夫婦が悩む内容でした。子役の名演で何度も心を打たれました。。。

     昔住んでいた家での出来事ですが、夕方に家の門の前を妻が掃除していました。私は庭の草むしりでしばらく汗を流していました。すると下校時の数人の男子児童が家の前を通ったのですが、その時に一人がごみを門の前で捨てたのです。それを妻が目撃して優しく日本語で注意。すると「何だよ、、外人だろ・・・」という言葉が耳に入りました。


    私は我を忘れ門の所に走って行き、大声で彼らを怒鳴り、叱ったのです。もちろん手は出していません。おそらく近所に声が気合の様に響いたことでしょう。冷静になればよかったのですがその時は非常に無性に腹が立ち我慢ができませんでした。許すことができなかったのでしょうね。久しぶりに大爆発しました(汗)

     「この世界には髪の毛や肌の色、考え方が違う人がたくさんいるぞ。世界地図を見た事ないのか!・・・  この〇△~☆◆、、、。」気が付くと子供たちは目に涙を浮かべその場で謝罪。私も心を落ち着かせて言い過ぎたことを詫びました。。。何故か翌日の夕方からはこの子供達は元気に挨拶をするようになり、時には私は彼らの話し相手にもなりました。


    後でわかった事なのですが怒られた児童は家でこの話を家の人にしたそうです。ところが逆に家の人からも叱られたそうです。。お気の毒でした。。


    世界には様々な考え方、文化、人種、、、がありますが、日本は島国なのでこうした意識が薄いのかなと感じました。











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インドへ [異文化]


先日インド在住の学生時代の先輩から「私が住んでいる地域が放映されるから見て下さい」とのメールがありました。興味があるので早速録画して見ることにしました。話では聞いてはいたのですが映像を見ると驚くことばかりです。異文化が混じった街の様子、そして現地の人々の生活、宗教文化、、、日本と全く異なりますが興味はあります。そこまではある都市から車で5時間、、といっても道路は舗装されずひたすらでこぼこ道を走ります。


   いつか訪れて先輩に会ってみたい、現地の子供達に会ってみたい、、彼らに剣道を教えたら楽しいだろうな、、、そう感じているのですがいつ実現するやら。。。


     実はいつか訪れてみたい国は他にもあります。夢で終わるかまたは実現するかは分かりませんが生涯時間が許される限り足を運びたいものです。自分の目で確かめ肌で感じたい場所は少なくなりません。


     こんな時こそ、どこでもドアが欲しいです。。。


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国境の話 [異文化]

今日は雑用で稽古に行けず・・・まあいいでしょう。代わりに素振りの回数を増やしましょう。

     さて先日授業の中で「国境」について少し話をしました。日本は島国なので国境を目にすることはありません。しかしもし大陸を訪れることがあればぜひ国境を自分の目で見てほしい・・・と。生徒達の反応は様々でしたが国境を見ることによって外国の印象、見方が変わるのではないかと思うのです。今いる国と、向こう側の国、ほんの数メートル先は別の世界なのです。


      私は夏に妻の実家に滞在した時何度か隣国のオランダへ買い物に行きました。普段は車か列車を利用するのですがこの時は車でした。アウトバーンで時間にして約30分を過ぎてすでにオランダ。もう知らないうちに隣国へ入ったのです。毎回、1人車内で感動を味わうのです。現地の人から見れば不思議だと思うでしょう。私には常に新鮮で好奇心が湧くのです・・・。現地はオランダ語、ドイツ語が飛び交っていました。

       一例でしたが授業を学んでいる生徒達にも将来こういう体験をしてほしいと願っています。





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