再会

　　　　先日関東のとある街にあるセネガル料理レストランへ行きました。残念ながら当日はセネガル 人のためのパーテイがあり貸し切りとなりました。食事ができず途中で失礼しましたがある再会がありました。

　　この街に教え子のセネガル人が住んでいるのです。そして現在はこのお店のオーナーなのです。今から15年ぐらい前ですが以前の職場にセネガルからの留学生が来たのです。バスケの留学生でした。初めての外国が日本でしかも地方の生活。言葉もわからずそれは大変だったでしょう。なんと私が３年間生徒の日本語担当をすることになったのでした。授業準備も大変で片言のウオルフ語、フランス語を使いながらひらがなを教えたのが懐かしいです。３年間の勉強で日常会話もできて卒業。その後は国内の大学へ進学し都内で就職しました。その後セネガル人と結婚して今は一人の子どもさんの母親になっています。

　　　お店に入り久しぶりの再会となりました。彼女は昔を思い出したのでしょうか号泣してしばらくは会話ができませんでした。周囲にいたセネガル人がびっくり仰天。それはそうでしょうね、突然訳のわからないのび太みたいな日本人がお店に入ったのですから。しばらくして彼女は説明して皆さん納得しました。

　　お元気そうで何よりでした。当時何度も何度もホームシックになり帰国をしたかったと思います。それが許されず寂しかったと思います。周囲の助け、彼女の頑張りでここまできたのです。私の教え方は決して悪くなかったのです。

　　私は店を出た瞬間に涙が溢れてしばらくハンカチを目に当てたまま最寄駅へと向かいました。またこのお店に行きましょう。