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モーツァルトの曲から [音楽]

 このところモーツァルト生誕250年記念で彼の作品があちこちでとりあげられています。私も最近よく聴いています。聴いていると心が本当に落ち着き元気が出ます。
 このところ聴いているのは「フルート協奏曲第2番」です。これにはある思い出があります。

 学生の頃、従兄弟とある楽器店へ行きました。従兄弟が音楽部に所属して楽譜を買いに
私は一緒について行ったのです。楽譜のコーナーで時間を過ごしていると、何やら遠くでフルートの
音色。「何だろうか?」私はその音色に吸い込まれるようにある部屋へ行ったのです。
 
 そこは練習部屋でドアのガラスを見ると、中でフルートを演奏してる若い女性と、ピアノ伴奏の
男の人がいました。フルートは以前から興味があったので、私はしばらくじっと見ていました。
(じっと見ていたのでたぶん怪しい人だと思われていたでしょうね。)
 
 曲がどこかで聴いた曲なのですが題名がわからず、私は近くにいる店員さんに尋ねたのです。すると「これはモーツァルトのフルート協奏曲第2番ですよ。1楽章です」と丁寧に教えてくれたのです。そして彼女はコンサートの為に今練習中だとか。
 
 私はその演奏者の姿に感動しました! 集中しているのでしょうか目を閉じて銀のフルートを演奏しています。その姿は美しかったです!1つ1つの温かな音色が私の心を揺り動かします。目の前でこうした演奏を聴くのは私は初めてだったのです。すごいなあ!私はただただ感心していました。
 その当時はまだCDもなくレコードが主流でした。別にこの曲のレコードを買おうという気もなくて
私は従兄弟とそのまま店を出たのです。でもあのフルートの美しい響きはしばらく心の中に残りました。

 先月帰省した時、私は以前訪れたあの楽器店へ足を運びました。中はすっかり変わっていました。CDのコーナーへ行くと「モーツァルトコーナー」がありました。私はCDを探したのです。するとあの曲があったのです。昔の思い出がよみがえってきました。よし、買ってみよう。私はCDを持ってレジへと向かったのでした。

 この曲は明るくて元気が出ます。部屋の中で聴くのもいいし、車の中で聴くのもいいでしょう。
 1人静かに聴くのもいいでしょう。
  
  「モーツァルト・フルート協奏曲第2番ニ長調 K314」 UCCG-6020
     ドイツ・グラモフォン   カールハインツ・ツェラー(フルート)
                   イギリス室内楽団
   なおこのCDには第1番、フルートとハープの協奏曲があります。
   これらもいい曲です。


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田園交響曲 [音楽]

 昨夜は授業のプリントを作成していました。学校で作成したいところなのですがついつい家に仕事を持ち込んでしまいます。
 音楽を聴きながら私は作るのですが、昨夜の曲はベートーヴェンの「田園」という曲でした。この曲は皆さんも以前どこかで一度は聴いた事があると思います。じっくり聴くと「素晴らしい曲だな!」と私は感じます。

 この作品はベートーヴェンが確か耳の病で聴こえなかったころの作品です。耳が聴こえなくてどうやってあの素晴らしい音色を作ったのでしょうか。考えてみると不思議です。心の耳でしょうか?心の中の耳を澄ましながら苦心して作曲したのでしょうね。
 そして題を知らないままこの曲を聴いたら、「あっ、これは自然についての曲かな、、」と誰もが想像するのではないでしょうか。山があって、小川が流れ、牧場とか果実園とかあってそれは心の落ち着く場所でしょう。1つ1つの楽章は美しく絵画の様です。私はたまにリラックスしたいときにこの曲を聴きます。(特に第5楽章を聴くと感動!します。)

 ちなみにこの曲の初演は寒さで観客の入りも悪く失敗に終わったそうです。作曲者本人はさぞがっかりしたことでしょう。こんなことがあるのですね。

 ベートーヴェン交響曲第6番「田園」
   CDはオトマール・スウィトナー指揮 ベルリン・シュターツカペレ
             DENON