葉書

「のび太さん、葉書を書くことありますか？」　


　　以前ある知人から助言をいただいたことがあります。東京に住んでいた時ある国の文化交流会に所属していました。年齢を問わず様々な人と知り合うことができたのですがその一人が親身に親しくしてくれて貴重な助言をいただくことができました。私より一回り年輩でしたが気さくな方で誰にでも普通に接してくれました。

　　お世話になった人には必ずメールではなく葉書を出すことを言われました。文面は何でも良い、そこに自分の気持ちが表れるように素直に書くことですよ。葉書を普段書くようになると年賀状の煩わしさ（枚数が多いとか）が無くなるものですよ・・・その方の言葉を思い出しながらさて自分は今はどうだろうかと反省しています。


　　こちらに住んでからは葉書のやりとりが続きましたがしばらくして途絶えてしまいました。何かあったのだろうかと心配すると、翌年の年賀状に「重い病気に・・・」と闘病中の知らせ。そしてその翌年に奥様の手書きで帰天されたことを知りました。帰省した時にお会いすればよかったと後悔したものです。

　　　

　　　　　　　１枚の葉書。　知人に感謝しています。