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お盆の思い出 [思うこと]


   お盆の時期ですが今回は事情があって帰省せず自宅で過ごしています。明日はこちらでは大きなお祭りがあるので機会があれば観に行こうかと考えています。

  子供の頃、お盆の時に両親の実家へ行くのが恒例となっていました。最初に父の実家、次に母の実家へ訪れるのですが父の実家へ行くのが少々苦痛でした。それは夕方親類で食事をする時に必ず近況報告があるのですが母は何も言葉を言えずに笑顔で我慢していたこと。それを毎年見ていてなぜ我慢しているのだろうか、と疑問が生じたものです。実家の事情があって物が自由に言えなかった雰囲気でした。それでも母は裏では笑顔を絶やさず「きっと後でわかるよ」の一言。幼心にも「結婚ってこうした親類が結びつくのだな」と理解したものです。ですから早く母の実家へ行きたい気持ちが満々でした。

 そして母の実家へ行くと気分は変わり毎日が充実していました。従兄弟たちと毎日遊んでいい思い出ができたものです。母の親戚は皆明るく陽気で共にいるだけで時を忘れ楽しかったものです。なぜこんなに差があるのだろうかと毎年疑問を抱いてきました。ある夏の帰省時のことですが帰りの列車内で母が「結婚すると親類もついてくるの」と寂しそうに語ってくれたことが忘れられません。


  今はそうした心配は全くなく気が楽ですがお盆の季節になるとあの母の顔を思い浮かべます。お盆に帰省して母の顔を見たいのですがもうしばらく後になりそうです。



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