床屋さん

　　　先日月に一度の散髪へ。近所の床屋さんへ行きました。私は月に一度のエステと言っています。マスターの手際の良さ、話術に１時間の散髪時間が心地よいのです。マスターは話題が豊富なのですが、私が眠気を感じた時はすぐに黙って散髪してくれます。数分間？爆睡するのですが本当に心が癒され感謝。

　　　聞けば古くからの馴染み客が遠方から来るとか。職種も様々でここでは書けない職種の人も来ます。来るものは拒まずというマスターの信念なのです。

　　　「のび太さん、常に勉強することは大切ですよね」マスターがふとハサミ片手に一言。どんなお客さんが来てもその人にふさわしい髪型にするか考えなければいけません。常に頭の中でイメージをしているそうです。まさに職人堅気です。ハサミ１つでどう仕上げるか真剣勝負なのです。

　　　仕事は異なりますがマスターの言葉にたまにはっとさせられます。職人さんの言葉は時には自分の人生の指針にもなるからです。以前書いたかもしれませんが防具職人さんの言葉や万年筆職人さんの言葉がそうです。彼らと話をするのは勉強になります。違う世界を知ることも大切なのです。

　　　「のび太さん、来年もよろしくね」　はい、こちらこそ。マスターもよいお年を。

　　　さっぱりとした頭で私はお店を出ました。