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師匠のこと [剣道]


    私に最初に剣道を教えてくれた師匠(故人)のことを書いてみましょう。師匠は警視庁のある警察署の剣道助教を長年されていました。師匠の師匠は剣道界の神様、、と言われた大先生でした。剣道十段を拝受された先生でその先生の教えを忠実に守っていたそうです。

  「稽古後にお互いが挨拶をする。その時に相手が「この人とはもう稽古をしたくない」と思われない様な稽古をしなさいと」仮にどんなに強くてもそこにはその人の人格や剣風が表れます。この人は強かった。でももう一度いつか稽古をお願いしたいものだ、、と思わせる様な稽古をしなければいけないのです。それが人間形成の道でもあると師匠は言いました。当時私は全然師匠を打つことができませんでした。すべて外され返されて打ち込まれる、あるいは気を少しでも抜いたら打ち込まれる、、それは悲惨の一言でした。それでもまた次回稽古をお願いしたいという気持ちになったものです。残念ながら師匠は重い病で亡くなられできればもっといろいろと剣道の事を教えていただきたかったと後悔しています。師匠のお見舞いの最後に「剣道が下手でもいいから続けること。そして人との出会いを大切にすること」と言われた言葉は今も心に残っています。

   その師匠との出会いが縁で剣道を続けることができ新しい師匠に出会うことができました。本当に続けて良かったと感じています。剣道修行はこれからも続きます。。。





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