なぜ剣道を始めたか。

　　　　ある友人の質問から。

　　　　なぜ私が剣道を始めたのか？かなり昔ですが幼少の頃に喘息でしばらく入院していました。その時一度危篤状態になったことを覚えています。退院後に母親の勧めで近所の体育館で剣道を始めたのです。身体を鍛える目的で当時は竹刀だけ持参で毎週日曜日に体育館へ足を運びました。小１の春のことでした。

　　あの防具姿に憧れて早く防具をつけて稽古をしたいと感じたものです。しかし不器用さが災いしてなかなか先生から許可をもらえず毎週毎週体操着の姿で体育館へ行きました。先生は当時都内の某警察署の剣道助教で厳しい先生でした。周囲の仲間が次第に防具を付けることが許され残ったのは私一人。さすがに凹みました。先生からもあまり褒めれてもらえずなぜ自分だけが？と感じたものです。それだけ情けないぐらい不器用だったのでしょうね。

　　母はそれでも常に励ましてくれました。母の手作りの竹刀袋を持参しましたがある時は仲間から馬鹿にされたこともあります。それでも母の励ましでなんとか辞めることはせず我慢して毎週体育館へ行ったものです。やっと念願の防具着用の許可を得たのが小６の時。それは本当に嬉しかったです。夕食に赤飯が出たのを覚えています。

　　あれから４０年ほど経ちました。後でわかったことですが最初の先生（師匠）が生前道場の周囲の先生に「あののび太はきっと剣道を続ける」と話していたことがわかりました。それを知ったのが師匠の通夜の席。悲しい気持ちと嬉しい気持ちが入り混じってご遺体に一礼をしました。。。

　　　まだまだ修行中ですがこんな訳で剣道をしています。