カマキリの卵

　　　今日は時間を見つけて庭の草むしりをしました。雑草が至る所でのび放題です。少しずつ雑草を刈っていくのですが、なかなか思うように進みません。そろそろひと休みをしようかと思った時に柚子の木の枝を見ました。その１本の枝にカマキリの卵が付いていました。きっと暖かな時期にここから一斉に幼虫が出てくるのでしょう。

　　以前庭先でカマキリの卵を見つけて枝ごと切って、自分の部屋で観察（？）したことがあります。一体いつ出てくるのだろうか・・・？そんな好奇心を持って日々眺めていました。ところがなかなか孵化する気配はなし。もう卵はだめだろうなと思っていました。

　　ところがある日帰宅して大変な光景を目にしたのです！その日は暑い日でした。まさか、、と思って自分の部屋に戻ると卵の周辺に小さなカマキリが歩き回っているのです！卵から出てきた幼虫があちこち歩いているのです。これは大変だ！！机の上、畳、、行進しています。私は急いで小さな容器に卵の枝と幼虫を注意深く入れて庭先へ置いたのです。幼虫は暗闇の中を歩き始めました。あの小さな幼虫が次第に大きくなるのでしょう。厳しい自然界が彼らの前に待っています。一体これらの中で何匹が大きくなるのでだろうか・・・・？そんな事を考えました。

　　木の枝のカマキリの卵。日光を浴びながら何か光っている様子でした。

１匹のクモ

　　　昨日は庭仕事。一日中私はかなり伸びてしまったあちこちの雑草を取っていきました。

　　　ちょうどカボスの木の葉を刈ろうとした時、私は１匹のジョロウグモ（メス）を発見しました。じっと動かないでいるのです。数日前に偶然ここで発見して、一体いつまでここにいるのか観察（？）していたクモなのです。ちょうどカボスの木の下に巣を作っており、かなり広い範囲で巣が他の枝にかかっています。ところがエサが全然かかっていない様子。お腹も空かしているでしょう。

　　「あれっ・・・？」　

　　確か以前見た時はオスのクモもいました。ところが今回は何故かいないのです。どうしたのでしょうか？逃げてしまったのでしょうか？　もっと驚いた事にそのメスのクモの脚が数本無いのです・・・。敵に襲われたのでしょうか、見ていて痛ましく感じます。私はじっと様子を窺っていたのですが全然クモは動かない気配です。まさか、死んでしまったのか・・・？

　　私はそっと息を吹きかけたのです。クモはカサカサと動き出して再びじっとしています。何だか私を見つめている様子。悪い事をしてしまったかな？

　　「大丈夫、あなたの巣は壊しませんよ。」　私は距離を置いてしばらくクモを見守っていたのです。すると巣へ偶然小さなハエが飛び込んできたのです。クモはとっさにハエを見つけると捕まえてぐるぐると糸を絡めたのです・・・。その行動はあっという間でした。ついにエサが取れたのです！

　　私は時間が過ぎるのを忘れてしばらくクモの動きを観察していました。片脚しかないクモですが必死になって生きているのです。相方はどこへ行ったかわかりませんが、たった１匹で巣を張って生きているのです。
　
　　こういう世界もあるのだな・・・。　
　
　　私は心の中で　「長生きしてくれよな。」　と言いながらその場をそっと離れました・・・。

珍しいお客さん

　　
　　昨日も大雨でした。結局外出するのは諦めて、一日中のんびりと過ごしていました。

　　さて夜に家のゴミを捨てに行った出来事です。ゴミを捨てて玄関を開けて中に入ろうとしたら背後でガサガサと何やら虫の音。玄関は真っ暗なので何が入ってきたか不明です。私は明かりをつけて後を向くと、そのお客さんは天井の明かりへと向かって飛んで行きました。そしてぴたりと止まったのです。ガサガサという音が気になりました。

　　「何だろう？　カナブン？カブトムシ？」　私はその虫へ目を向けました。

　　それは何と赤トンボでした！　最近近所の空を赤トンボが飛んでいるのを目にします。時にはヤンマも飛んでいます。１匹の赤トンボがじっと止まっているのです。羽を休ませているのでしょうか、動かずただじっとしています。私はその様子をしばらく見ていました。

　　珍しいです。都会に住んでいたらこんな体験はしないでしょう。家に入ってくるとは驚きました。私はゆっくりと近づき、さっとトンボの羽を捕まえました。そしてトンボの顔をじっと見ました。図鑑で見ると解りますがトンボの眼は大きいです。複眼が特徴です。一体どの範囲まで見えるかわかりませんが眼はいいのでしょう。私は感心しながらトンボの顔を見ていました。

　　しばらくして、私は玄関を開けると赤トンボを玄関の外にある木の小枝に置きました。。まさか一晩中我が家で滞在する訳にはいかないでしょう。外は小降りになった様子です。トンボはじっと小枝に止まっていました。屋根がついていますので雨がふきこんでくる事はありません。

　　トンボ観察の後、私は昆虫図鑑で調べてみました。（ナツアカネというトンボでした。）

　写真は庭にいたハンミョウです。

小さな生命

　　
　昨日こんな光景を目にしました。洗濯物を干している時に１匹のアゲハチョウがひらひらと私の周囲を飛んでいました。それはまるで私を呼んでいるかのように近くへ来ては離れていき、また近くへ来ては離れる行動を繰り返していました。ちょうど近くにはレモンの木（といってもまだまだ小さいですが）があって数匹の幼虫が葉を食べています。（少々葉が無くなっていますが、、、まあいいでしょう。）

　時々私は幼虫の成長を観察するのですがその度に私は昆虫の生命の偉大さに感動しています。最初は小さな毛虫が次第に大きく成長しやがて緑色の幼虫へと変化します。（頭を突っつくとオレンジ色のツノを出します。臭いにおいが出ますね。）やがて蛹になって数日後には立派なチョウの姿となって大空を飛んでいきます。

　以前、数匹を自分の部屋で観察しながらチョウまで育てたことがあります。と言うのも梅雨の大雨で幼虫が何匹か無くなってしまったのです。それを見かねて自分の部屋で数匹を観察したのです。最後にチョウとなった瞬間の感動は忘れられません。
　
　毛虫が次第に大きくなって蛹になるのですが、よく観察すると蛹の過程で不思議に思うことがあるのです。蛹の中で一体どんな変化が起こっているのだろうか？という疑問です。一度体内が溶けてしまうのかどうなのか、、私はチョウの専門家ではないのでわかりませんが、蛹になった姿をみると不思議に感じます。溶けてチョウの体形に変化するのでしょうか。

　　さて先程のチョウですがレモンの葉に止まると産卵していたのです。それは１粒の黄色い小さな卵でした。チョウはしばらく私の周囲を飛んでばかりいました。そしてしばらくするとどこか遠くへ飛んでいったのです。まさか私が退治すると思っていたのでしょうか？いえ、そんなことはしません。
　
　　私はチョウが離れた後にしばらくその卵を見ていました。こんな小さな卵でも生命が宿っているのです。卵はやがて黒色に変わって中から小さな毛虫が出てきます。そして少しずつ成長して美しいチョウへと変わっていくのです。そして再びどこかの葉に産卵をして一生を終えるのでしょう。なんて私達の住む自然は素晴らしいのだろうか、そんなことをあれこれ想像しながら私はのんびりと過ごしていました。洗濯物を干すのを忘れてしまいました、、、。　

ハチの巣！

　
　昨日玄関でとんでもないものを発見しました。

　帰宅して玄関の鍵を開けようとした時に何げなく上を見たのです。
　
　「？」　何か素焼きの焼き物みたいな物がぶらさがっているのです。縞模様でトックリ型の巣でそれはお見事な形でした。芸術品と言ってもよいでしょう。

　まさかこれはハチの巣では？、、と私は思い、家に入ってからすぐに昆虫図鑑で調べたのです。ハチの巣にしては今まで見たことがない巣だったのです。

　なんと巣は「コガタスズメバチ」の初期の巣だったのです！！！びっくりしました。もし刺されたら大変です。死亡することもあります。ハチに刺されて男性死亡、、なんて地元新聞の記事に載りたくありません。ハチには申し訳ないのですが早速巣を退治することにしました。

　ほうきを持ってゆっくり進み、巣をめがけて下ろしたのです。これでは剣道ですね。足元には殺虫剤を置きました。ポトン、巣は向こう側に落ちました。すると１匹のハチ（女王バチ？）が巣の跡でぐるぐる回っているのです。私は急いでハチをめがけて殺虫剤をまきました。ハチはどこかへ飛んで行き、足元には１つの巣。よく見ると幼虫が数匹動いています。食べられると思いますが私は巣を掴んで別の所に置きました。

　それにしても驚きです。帰宅した妻に話をしましたが全然気が付かなかった様子。もし巣がもっと巨大化していたら、私の手に負えなかったでしょう。しかも玄関の上ですから想像しただけでも怖いです。

　とんだハチの巣騒動でした！

ハチの巣です。壊してしまいました。