ロシア [異文化]
以前夏休みを利用して生まれて初めて旅行で「ロシア」を訪れました。しかもシベリアのある街へ行ったのです。現地では日本語教育が盛んという事を知り好奇心旺盛な私はボランティアも兼ねて行ったのです。
夏でしたので気候もよく昼間は日本語を学ぶ学生らと森の中を散歩しました。果てしない白樺の森に私は「ロシアへ来たのだ」という実感が湧き胸が熱くなりました。チェーホフやトルストイもこういうロシアの森の中を散歩しながら作品を考えていたのでしょう。果てしない自然の姿にただただ圧倒されました。
ある日のお昼に「私の家でご飯を食べましょう」という誘いを受け手土産の折り紙セットを持参で行きました。何とお昼のメニューはボルシチでした。ビーツの色で染まった温かいスープで中に野菜や肉がたくさん入っています。パンと共にいただきましたがその味に感動したのを覚えています。「私の家ではこれが普通のスープですよ」と学生は笑いながら話してくれましたが私には新鮮な印象を受けてボルシチのお代わりをしました。(笑) そしてテーブルの上にはもう一品ピロシキ(母親の手作り)がありその中身のひき肉がいい味でした。帰りには余ったピロシキをお土産でいただきました。
現在、ロシア情勢のニュースを目にしています。ふと昔訪れたシベリア滞在を思い出しました。
日本滞在 [異文化]
昨日から我が家に妻の友人夫妻と息子さんが滞在しています。ドイツのデュッセルドルフから来て大の親日家。以前にも夫妻は我が家に滞在してすっかり街を気に入った様子。行動力は目を見張るものがあり自由にあちこち行動するのでこちらも気が楽なのです。
当然しばらく我が家はドイツ語の世界。日本に住んでいるのに何か不思議・・・。ここはどこ?
今回は高校生の息子さんも来日。初めての日本の生活に常に驚いていました。憧れの日本の姿を見てどんな印象を受けたでしょうか。
今朝の朝食に和食を出したのですが、私が焼き海苔を箸でくるっとご飯を巻く様子を見て驚いていたようです。(笑) 日本食は納豆以外は何でも食べられるので嬉しいです。アサリの味噌汁に感動しておかわりを連発。
そんな彼らの姿を見て自分自身を振り返ります。以前仕事で西ドイツのブレーメンに滞在していましたがそれは初めてのドイツを見る機会でもありました。初めてブレーメンの地を訪れた時、建物の美しさに深く感動し、絶えず周囲を眺めていました。
またお腹がすいたので駅のスタンドで「焼きソーセージ」を食べたのですがその美味しさは今も忘れられません。日本で食べるソーセージの味と異なり肉汁が多くて肉の味がしたものです。小さなパンにはさみ辛子をちょっとつけていただく想像しただけでお腹がすきます。(笑)
彼らが滞在を楽しむのを見ると、つい自分の姿を思い出してしまうのです。
ぜひ素敵な滞在になってほしいものです。新鮮な美味しい刺身、ちゃんぽん、皿うどんもたくさん食べてください!
散歩中に [異文化]
我が家に滞在していた妻の従妹夫妻は先週無事に帰国しました。日本の滞在をすっかりと楽しんだようです。
従妹のご主人とある日街中を散策した時、彼が道路にあるものに関心を何度も向けていました。
それはジュースの自動販売機でした。あちこちに普通に置いてありますが彼にとっては珍しい様子。ドイツには飲料水の自動販売機は空港や駅とかにはありますが街中にはほとんど無いでしょう。
彼がもっと驚いたことは冷たいコーヒー(缶コーヒー)があるということです。コーヒーは温かいものと思っているだけに信じられない様子でした。
主人 「日本にはこういう自動販売機はよくあるのか?」
のび 「あるよ。簡単に温かいコーヒーや冷たいコーヒーが飲めるよ・・・」
主人 「これは驚いた!!!!!! 泥棒とかこないのか? お金を取る人は・・・?」
のび 「いないよ。普通はいないけどね・・・・」
主人 「これは驚いた!!!!!!」
私は財布を出して温かいコーヒー缶を2本購入。その場で2人で乾杯(?)です。
「これは旨い! 驚いた・・・」 一口飲んで彼は満足。
彼の感心した顔を眺めながら私は文化の違いを感じました。
あるドイツ人の家にて
海外の放送局 [異文化]
少しマニアックな話になりますが、私が小学生の頃に「BCL」というのが流行っていました。海外の短波放送を受信するのが当時人気になっていたのです。その為の短波ラジオもよくCMで放映されていました。
こんなことを書きますと年がばれてしまいますが・・・。
ある時偶然夕刊の広告欄にあるラジオが紹介されていました。そこには世界の放送局(日本語)の番組表も詳しく紹介されていたのです。早速手元のラジオを取りだし周波数を合わせて(短波でなくても受信局はありました。)受信しようと挑戦。目についた中国の北京放送局を聴くためでした。しかしガーガーの雑音で一向に放送らしき気配はありません。
それでも諦めず耳を澄ませてラジオから流れる「日本語」を聴こうと必死になったものです。(笑)
やがてかすかに日本語が聴こえ、中国の民族音楽が流れてきました・・・。
その放送局が北京放送だと分かった時の感動は今も忘れません。私にとっては外国を間接的に知った初めての体験でした。もうかなり夜遅くだったと思います。思わず私は世界地図を取り出して中国の位置まで確認したものです。
このきっかけがなければ外国の文化に目を向けることは全く無かったでしょう。
ラジオを聴きながらふと昔のことを思い出しました。
ちょっとしたトルコの交流 [異文化]
今日は帰宅途中に所用でデパートに行きました。その帰りに私の好奇心を揺り動かす物産展を私は目にしたのです。何とそれは「トルコ展」!でした。
狭いスペースの中でアクセサリーやガラス製品、そしてカーペット類が数多く販売されていたのです。ちょっと見てみようとそのコーナーへ足を運びました。トルコへは行ったことがありませんが非常に関心のある国です。ドイツを訪れた時に多くのトルコ人を見ました。(注 もともと外国人労働者としてドイツへ移ってきたということを後で知りました。)そして彼らの経営する店に立ち寄ることもあるのです。言葉が分らなくてもその独特の雰囲気が好きでつい店に入ってはパンを買ったり、ポップスのCDを買ったり・・と勝手に楽しんだりします。挨拶程度のトルコ語で面白い冒険もできるのです。
さてこの物産展・・・なのですがお客さんは誰もいなく、一人のトルコ人らしきおじさんが寂しそうに椅子に座っているではありませんか!私はしばらくカーペットを眺めて次にトルコのお守りのキーホルダーのコーナーへ足を運びました。素敵なものがあったので1個購入しようとおじさんの所へ。
「メルハバ!! (こんにちは) 」 よせばいいのに私は勇気を出してこう言ったのです。すると急におじさんは目を輝かせて
「メルハバ! ○☆+$☆・・・・」 とトルコ語で機関銃のごとく話かけてきたのです! これにはまいりました。
私は急いで日本語で「話せない・・・」と合図。すると彼は流暢な日本語であれこれ話しかけてきたのです。故郷の言葉を耳にして非常に嬉しかったのでしょうね。
しばらく立ち話となりました。現在はある会社でトルコの物産を扱っていて今日からここで物産展を始めたとか。私も簡単に自己紹介となぜトルコに興味があるか「日本語」で説明しました。おじさんは私の説明にじっと耳を傾けて最後は名刺を取り出したのです。ほんの数分前に会った見知らぬ客に渡そうとするのでびっくりです。「トルコへ行くことがあれば連絡してほしい・・」と付けたしも。
ただただ嬉しい気持ちと感謝の気分です。
お金を払って品物を受け取り会場を出ようとすると、急いでおじさんは「これこれ・・」と手には別の素敵なキーホルダー。
「これサービスね・・」 にっこり笑いながら私に渡してくれたのです。 本当に感謝です。ありがとう・・・。
もてなしを受けた温かい気分で私は帰宅しました。
電話の会話 [異文化]
妻のおじさんが誕生日なので夜にドイツへ電話をかけました。ちょうど現地は午後のお茶の時間です。いつもは妻がかけるのですが今回は私が最初にかけました。
電話での会話、実はこれが情けないことに結構緊張(?)するのです。集中して耳をすませて相手の話していることを理解しなければいけません。普段の会話より神経を使うのです。分からないときは決してあいまいにしてはいけません。はっきりと返事をしなければ会話が成り立たないのです。
さて受話器を持って電話をかけました・・・。
「はい。もしもし・・・」 あれっ? 相手はおばさん、つまりおじさんの妻でした。
のび「もしもし、、こんにちは、私は日本ののび太です。(仮名)」
おばさん「えっ??? あなた誰??」
ちょっと待って!困ったぞ!怪しい人ではありません。 もう一度、
のび「もしもし、日本ののび太ですよ。お元気ですか?」
おばさん「あっ! のび太!!!まあ お元気? 嬉しいわ! ちょっと待ってて・・」おばさん
おばさんは方言があるので少し聞き取りにくいのです・・。(汗)
おじさん「こんにちは、おやまあ元気?」
のび「お誕生日おめでとうございます! 」
おじさん「どうもありがとう。嬉しいね!・・・」
と、会話が問題なく続いたのです。途中で妻に代わってもらいましたが先程自分は何を話したのだろうか思い出してみました。文法のミスをしたかもしれない・・反省です。
外国語を電話で話すのはいつも勉強になります。普通に会って話をするより相手が見えない分大変だと感じています。曖昧な返事はできないのです。日頃からリスニングで耳を鍛えなければいけないと痛感しています。日頃の修行はまさに剣道の稽古と似ているのです。
お茶の時間(あるドイツ人の家にて。チーズケーキです。コーヒーを飲みながら3切れも食べました!)
トルコの音楽 [異文化]
最近は家でトルコポップスのCDを聴いています。先日帰省した時に偶然見つけて購入したものです。ただ残念ながら日本語訳がないので1曲1曲の内容がさっぱり分かりません・・・。
CD ギュルベン・エルゲン 「ギュルベン・エルゲン」
(トルコの女性歌手)
私はトルコへは行ったことがありませんがドイツへ訪れると必ずトルコ人街を散策?します。独特の雰囲気が好きで街へ入ると何故かトルコを訪れた気分になります。何度かスーパーや雑貨屋さんへ足を運んだこともありました。店内はトルコポップスが流れて陳列された品物を眺めたりしました。トルコのやかんを買ったこともあります。またドネル・ケバブという料理も食べました。この料理は検索すれば分かると思いますがドイツへ訪れると必ず食べる料理です。栄養豊富で量も多くて満足感に浸ること間違いなしでしょう。美味しい料理です。
蛇足ですが以前授業で何度かこのトルコのポップス(タルカンとか)を紹介したことがあります。異文化の授業という内容で取り上げてみました。最初は生徒たちも戸惑っていましたが、慣れるにつれて皆真剣に聴いていました。中には踊る生徒もいて楽しい雰囲気になりました。たまに授業で紹介するのもいいのではと感じました。
いつか自分の目でトルコの街を確かめてみたいものです。
レストランで食べたトルコ風パン